長田弘(ちくま文庫)
現代の情報の多さ、そのスピード。
本も情報であることは変わりない中、時間の捉え方、読書の向かうところが鮮明です。
追いついていけるときばかりではない。むしろ追いついていけないことを大切に思ったほうがいいのではないでしょうか。
──「本は開いた時が始まりで、閉じた時がおしまい」
はじまりも終わりも「わたし」に委ねられている。読書は物語の中に入ることと「わたし」との出会いからはじまることの偶然の積み重ね。
読書からはじまり、ことばがはじまり、人生が豊かにはじまること。
わたしはまだまだ沢山のことばに出逢い、心を表現してみたいと思います。今日も読書からはじまる美しい時間を。