「テレビは見ないほうがいい」
という話があります。
これは単純に、
「バラエティやドラマを観てる時間は生産性がないので、観ないほうがいい」
「くだらないので観ないほうがいい」
そういう理屈で言う人がいます。
でも、それは間違っていると思っていて、学びはどんなときにもあると思っています。
バラエティの司会や漫才を観ていて、話し方の勉強にもなります。
ぼくは映画鑑賞を日課にしていますが、ストーリーテリングなど、プレゼンの魅せ方の勉強にもなっています。
反論しようと思えば、そういう理屈になります。
では、
「テレビを見ないほうがいい」
という論拠はどんなところにあるのか、ですが、
それはぼくは、
「ニュースやワイドショーを観ないほうがいい」
という視点はあると思っています。
一見すると、ニュース番組こそ知識や教養になりそうに思えますが、これが逆効果になることもあります。
そして、ニュースや事件から受ける感情にもっていかれてしまい、不安になったり、イライラしたり、平常心でいられなくなることもあります。
物事の真意や是非は自分自身で判断させるものなので人の意見に引っ張られなくていいのですが、ルーティンを大切に仕事をしている人にとっては、モチベーションが安定しないことは大きなデメリットになります。
テレビからマイナスの影響を受けることがあります。
また、最近の政治や報道の姿勢をみると、オールド・メディアの姿勢が日に日に醜くなっているように感じます。
局から仕事をもらっているコメンテーターが、番組の意向に忖度することもあります。
それによって、事実が歪んでしまうことがあります。
これらはあくまでも個人の感想ですが、「テレビは正義で、ネットは悪」という立場でつくられた構成は、
「あなたたちこそ、大丈夫なのか?」
という気持ちになります。
「大人がウソをついたり、保身に走ったり、そういうのは見たり聞いたりしたくはない」
「そんな姿を子どもたちに見せて、未来を悲観してもらいたくない」
そう、いつも思っています。
ぼくがサラリーマンを辞めたのは、そういう世界にうんざりしたからでもあります。
人生って凄く楽しいものだから、そういう夢に溢れた世界をぼくたちは魅せないといけない。
生きているといろいろあるから、仕事でつまづいたり、お金に困ったりすることはあります。
すべてが笑っているだけの人生ではないかもしれません。
そういうすべてが人生で、それごと楽しんだらいいと思っています。
先週、有志と北海道に行ったのですが、滞在中、そのメンバーとずっと笑ってたんですよね。
つくづく人生っていいなって、思ったのです。
ぼく自身が立派な生き方をしているかのみんなの評価は、いろいろあるかもしれませんが、
でも、
「そういうダサい大人にはならないようにしたい」
という美しい思いは、ずっと忘れないでいようと思うし、
「カッコいい自分」
という価値観は、ずっと目指していきたいと思っています。
吉岡岳彦