ひとりで籠っていると(Travelogue 3)

(Travelogue 3)

家にひとり、コミュニケーションが不足すると、だんだんと世の中に対して無関心になっていきます。

かつて訪れた南アフリカのぶどう畑で働く黒人の労働者がどうであるとか、アメリカの中西部の砂漠で過ごすネイティブ・アメリカンが今なにをしているだろうかとか、そういったことに関心がなくなっていきます。

そしてそれは遠い異国の人たちのことだけでなく、隣人についても無関心になっていきます。

どこにも出掛けないでいると、だんだん人間離れになっていくものです。興味が薄れていきます。

そして情報に促され、ニュースの情報がそのまま現実となっていきます。

それはしだいに、人生に影響をあたえはじめます。テレビだったり、YouTubeだったり、ことの真意を確認することなく、受け取った情報がそのまま、自分の意見となっていきます。とても怖いことです。

「日々旅にして、旅を住処とす」の人生を送っている人は、自分の目で直接見て、体験して、感じたことで、人生を重ねていきます。いつも自分の考えで前に進んでいきます。

それはまったく別の人生となります。