(Travelogue1)
今からおよそ600万年前、ヒトはまだサルで、ジャングルで生活していました。
果実や木の実を食べ、木の上での生活です。
やがて、私たちの祖先のサルは木から降り立って、サバンナ(草原)に向かいました。
サバンナを進むことで、二足歩行を可能にしました。その結果、脳が大きくなり、知恵が増し、やがて火を使えるようになりました。
しかし、木の上での生活に比べてサバンナでの生活というのは、とても危険が伴いました。つねに猛獣に襲われる危険がありました。
けれども、ヒトの祖先はそれを克服しました。
その結果、アフリカ大陸を抜け出し、ユーラシア大陸に渡り、そして、世界中の至るところに定住の地を見つけることができました。
したがい、私たちのなかには、好奇心に突き動かされて旅に出るDNAが組み込まれているのです。旅をしたいという欲求は、ヒトがヒトである理由と言えるのです。