幸田 文(新潮文庫)
父との関係。
働くことを身近に見た父の存在を思い出すことが多くなる。
まだ会社員だった頃の渋谷の信号待ちでようやく気付いたわたしの「父・こんなこと」。
父とのあんなことそんなこと、父と娘の関係が今の私の雛型であると言ってもいい。その雛型はだいたいはみ出ている。はみ出ることが成し得ること、そのパワー。自分を肯定し続けることの原点は父との関係だったと思っています。もう父は働いていないけれど、働くわたしの中で生き生きしているのかもしれない。
父が言った「常識は時に非常識」の眼差しを持てるかどうか今、問われています。父との思い出は意外とスタートアップを作っていると知った日。