どこで、誰と、なにをするか
人生の重要決定事項は、どこで、誰と、なにをするか。
まずは、心の琴線に触れる自分らしくいられる場所を見つけて、その場所で誰となにをするかを考える。それが大事になります。
ところが、ふつうこの順序は意識していないものです。
でもよく考えてみると、うまく事が運んだときには、場所が先に決まっていることがあることに気づくと思います。
人生の質を高めるために先に場所を整えることが重要
僕は人生の質を高めるために先に場所を整えることが重要だと確信しています。
なにをするか、誰とするかは、すぐに考えられるのですが、場所を先に考えることはせず、後回しにしてしまいがちです。
青山を拠点としてきた
僕はこの7年、青山に拠点をもって活動できました。それは僕にとって、とても意味がある時間でした。事業を拡大できたのは、まさにこの場所があってです。
かつては、自宅にはじまり、新宿や渋谷に拠点を移してに活動してきました。その後、青山に移って活動したことで、クオリティ・オブ・ライフを劇的に変えることができました。
僕が青山に来てしたことは、青山というロケーションにおもいっきり乗っかったことです。
「青山だから、‥」「青山だったら、‥」
を軸に考え、青山に似合うことを一つひとつしていきました。
この最適な場所が、情報の累積、感度の収集、アイデアの想起を飛躍的に向上させました。
場所がなにをするかを、場所が誰とするかを、決めてくれる
じつはほとんどの場合、場所がなにをするかを、場所が誰とするかを、決めてくれています。
難しく考えなくても、就職したとき、新しい場所からスタートします。
新居に引っ越すと、買い物や散歩、その街で最適な暮らし方をします。
もっとカンタンに考えれば、旅行。行き先が決まればやることが変わってきます。ハワイですることとロンドンですることはぜんぜん違ってきます。
リモート社会が価値観を変えた
僕たちはコロナ禍によって、強制的にリモートの導入を余儀なくされました。コロナ以前はzoomをしたことがなかった人も、今ではzoom未経験者はほとんどいなくなりました。
このリモート社会は、ひとつの大切なことを教えてくれました。
それは、《 会社に出勤しなくても仕事は回る 》という事実です。
僕たちは、《毎日出勤する必要がない》ということを知ってしまったのです。
これまでの“出勤するのは当たり前”が、フィクションだったわけです。
このコラムを読んでくれている人の中には、会社や病院に勤務している人などで、リモートにできない仕事をしている人もたくさんいるかもしれません。
またいっぽうでは、リモートが中心の事業家の人たちもたくさんいます。
その自由に仕事場を選べる人たちにとっては、自分がもっとも効率の上がる場所で仕事をするほうが適当です。
ならば、人生の質を高められる場所選びを優先したほうがよほど合理的です。
これまでの凝り固まった観念を捨て、新しいスタイルを実践する“ファースト・ペンギン”を目指すといいです。
新しさの追求
事業ではいつも新しさを追求しなければなりません。
リーダーのあなた自身のあり方に変化を起こすことは、意味のあることだと思います。
社会や文化の影響を受けながら自分の目をとおして見ていることからよく考える。
そして、人との関わりのなかでさらに考えを深めていく。
そうやって、経験との対話で深まっていきます。
新しい最適な場所を求めて
僕は、年明けに引っ越しすることにしました。もっと仕事に向き合おうと思ったからです。そのための最適な場所に拠点を移すことに決めました。
クリエイティビティが大事な世の中にあって、自分たちが率先してクリエイティブでいられるように、[場所]を変えてみることにしました。
ワーケーション思考
この場所を基点とした考え方を【ワーケーション思考】と名づけました。
場所からの着想でビジネスを展開していくあり方は、感性を豊かにして違いをつくっていく時代に合っています。
ワーケーション思考は、これからチャレンジしていくといいあり方だと考えています。
場所を起点とした考え方を取り入れて、新しい人生のページを綴ってみてください。
吉岡岳彦