ネガティブ・ケイパビリティ

社会の成熟化とともにそれぞれの価値観に基づいた豊かさを一人ひとりが目指せる時代になりました。

多様という名の下に触れる価値は大きな源泉であり未来へのまなざしです。

私は社会人学生として再び学ぶ環境に身を置き、研究という未知の領域を歩んでいます。研究テーマや経験が違う中にも同じ未来描いて、尊重し合える友に出会うことができました。

ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability)

「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」

 

人生にはネガティブなことも負の連鎖もありますが、安定性の中だけでは得られない、ふとした“宝物”もあるものです。

源泉を持っていたとしても枯れることもあり、いつも同じ勢いで湧き出るとも限らない。ふとしたことで奪われることも悲しみに襲われることがあったとしても常に未来を描き続ける行動を止めないように。

答えが出そうにないことにも喜びや感謝ができるように、自分と戦える強さを備えたいと気づくことができました。

ネガティブなエネルギーは、ただそれだけではなくポジティブなエネルギーを連れてきてくれます。その時にどれだけ幸福感を味わえるかどうか、これまで積み重ねてきた思考が突き動かすこともあるでしょう。

スタートアップや何かを新しく始めようとするとき、いいことばかりではありません。できるかどうかも分からずそれが正しいことがどうかは誰にも分かりません。

それでもやり続けることの方が重要だと思うのです。負のものに引っ張られることもあれば、自分ではどうしようもない動きに巻き込まれることも時には「覚悟」です。

答えが出ることだけを追い求めるのではなく、答えが出るかわからない不確かささえも楽しむスタートはいつも楽しく強いものです。

 

Text・Photo/Chikayo Kono Modrušan

@croacica