ものがわかるということ

養老孟司(祥伝社)

学ぶことは当たり前ではありません。意識を持って覚悟を持って過ごす時間です。

わかった先に何かあるんじゃないかと見えない答えを探すこと、その経験はやってみた人にしか分かりません。目の前の何気ないひとつに疑問を覚え興味を抱くことほど尊いものはなく、そうやってまたひとつの仕事が形になり離れていきます。

視点を変えて、関わる人が変わったのに同じところに戻ったみたいな時。ぐるぐるして辿りついたところは同じ場所ではなく、少し高い景色が見えていると気づく。「わかる」ことに自信が持てたときには必ず成長しているものです。

情報が溢れる時代の「わかる」意味を問いただすこと、情報を手放すことも時には必要なのかもしれません。詰め込みすぎて固くなってしまった時に読みたい本。